■ハンドガード






積層材ではなく1ピースの単材から加工された木製ハンドガード。試作では金属製や樹脂製ハンドガードも作られたがFG42の銃身はフルオート射撃時に加熱しやすく断熱性に優れる木製となった。細い滑り止めが加工されており保持しやすい。右側面の凸部は射撃中に動くコッキングハンドルから手を保護する役割を果たす。






上面には放熱用に楕円形穴が8つ設けられている。




■バッファー








7.92×57㎜弾の強力な反動に対処するためレシーバー後部に設けられたスプリング内蔵式のバッファー。




■バットストック





スチールプレス製の左右部品を合わせ中央の接合部分を溶接して仕上げたバットストック。レシーバーなどと同様に黒の塗装仕上げ。別部品となっているバットストックの肩当部には滑り止めのリブが設けてある。

バットストックはバッファースプリングのテンションが掛かり、5㎜ほど前後へ伸縮する。強烈な反動を多少なりともバットストックが吸収しそうな構造であり、「射撃の反動を抑える」と書いた資料がある一方、反動抑制の構造を否定する資料もある。



初期の試作型ではフラットな側面形状だったが、擲弾発射の際に変形するなどの強度不足が問題となり補強リブが追加。またこのリブは部品表面の反射を防ぐという効果もあるようだ。マニュアルにはリブ無しの初期型が掲載されている。

マニュアル内のE2とE4はレシーバーへ差し込んだバットストックを固定するための金具、E1aの穴はスリング金具取付用。




■マガジン














FG42は装弾数10発と20発のマガジンがそれぞれ用意されている。10発用は「M10-42」、20発用は「M20-42」という名称が付いている。20発オリジナルマガジンの重量は空の状態で290g。

このマガジンはFG42 I型専用となっておりFG42 II型との互換性はない。






マガジン内の弾薬収納は「ダブルカラム・ダブルフィード」方式を採用。20発フルロードの状態で818gとなり、銃に装着すると総重量は約5㎏となる。




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