■バレルジャケット
MG13のデザインを引き継いだMG34のバレルジャケット。円形の長い筒に多数の放熱用穴が加工されているが、筒は削り出し加工による高品質な仕上がり。初期生産型は軽量化を目的に放熱穴の数がさらに多いデザインであったが、バレルジャケットが変形する問題が発生したため途中から穴数が少ないデザインへと変更されている。
品質過剰・凝り過ぎと言われるMG34を語る上で話題に上がるのがこのバレルジャケット。銃口側は薄く、射手側は徐々に肉厚が厚くなるように設計された削り出し部品であるというもの。
実際の肉厚は
A・・・ 1.9ミリ B・・・2.1ミリ C・・・2.4ミリ D・・・2.4ミリ E・・・4.3ミリ
となっている。
AからCまでは緩やかに肉厚が変化しDまで均等、Eの直前から急激に厚みが増しており、単純なテーパーではない非常に複雑な加工が施されている。
バレルジャケット中央には対空射撃用照準器を取り付ける基部があり、下側にはスリング金具の取り付け用リングがある。
収納した2脚を固定するための矢印型の突起がバレルジャケット下側に設けられている。