■刻印




バレルジャケット後部の薬室上面。ドイツ占領下にあったチェコスロバキアのブルーノ造兵廠で作られたことを示す製造メーカーコード「dot」と「1943」の製造年、製造番号「5329」。その下と左側にも何やら刻印が打たれている。

第二次大戦の中盤以降、MG34の生産で特に重要な役割を担ったブルーノ造兵廠。戦前からZB26やZB30などの機関銃を大量生産した大規模兵器メーカーで、1939年以降はドイツの管理下に置かれ、「Waffenwerke Brünn A.G.」として運営された。1941年1月からMG34の生産が開始されたブルーノ造兵廠は高い機械加工技術と機関銃量産の経験を生かして主要生産拠点となった。1942年以降、ドイツ国内の多くの工場がMG42の生産へ移行する中、ブルーノ造兵廠がMG34の生産をほぼ一手に引き受け、生産は戦争末期まで継続された。




銃口・消炎器の側面に手書きで書かれた「5329」の製造番号。




バレルジャケット中央下の2脚収納基部にブルーノ造兵廠を示す「63」のバッフェンアムト。




一つ上の写真と同じ2脚収納基部の下側。「X」と「2」の刻印。




バレルジャケットとレシーバーの接続部分をロックするラッチの中央にあるバッフェンアムト。やや不鮮明だがGustloff-Werkeを示す「4」と思われる。




リアサイトの前面。上下に動く射距離調整部品に「SS」の刻印。




フィードトレイ左側の給弾口。「5727」の刻印が×印で消され、銃本体と一致する「5329」の製造番号が手加工で刻まれている。




フィードトレイ上面には Carl Eickhorn を示す「cof」の製造メーカーコード。




弾給口上部のフィードカバーを構成する部品に手書きで書かれた「5329」の製造番号。




レシーバー右側のコッキングハンドル基部。手書きの製造番号「5772」。




トリガーガード前方に「15」の刻印。




グリップ下面に「3287」の製造番号。




プレス製のフィードカバー本体上部。「5329」の製造番号とMG42を開発・製造していたことで知られるグロスフス社を示す製造メーカーコード「bpr」の刻印があり、主要パーツは複数のメーカーで生産されていたことがわかる。




レシーバー後部下、ラフェッテ・マウント固定用の突起がある部分。湾曲面のため不鮮明だが「73」のような数字が刻印されている。




レシーバー後部上面。ブルーノ造兵廠を示す「WaA63」のバッフェンアムトと「5329」の製造番号。後方の部品にも同じ製造番号が打たれている。




2脚・左右の足を固定する大型ピンの頭に Gustloff-Werke を示す「4」のバッフェンアムト。




2脚基部の射手側。シュタイヤー社を示す製造メーカーコード「kur」と「WaA815」のバッフェンアムト。「43」は1943年製。



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