■MG34/MG42 予備銃身ケース その1



ケース本体はプレスのスチール製で基本構造はLaufschützer 34と同じ。全長は660㎜、予備銃身が無い空の状態で重量は1280gとなっている。






Laufschützer 34との比較。共に1943年製。ケース両端に四角い膨らみがある以外はほぼ同じ作り。




予備銃身の比較。MG42の銃身は薬室後部のバレルエクステンションが大きいためMG34用の銃身ケース(Laufschützer 34)には収まらない。MG42と同時に採用された予備銃身ケース(Laufschützer 42)はケースの全長をMG42の銃身長に合わせたため、より長いMG34の銃身は収納ができなくなった。

そこで、Laufschützer 34をベースにしつつ、MG42の大型化したバレルエクステンションが収まるよう該当部分を拡張したものがLaufschützer 43となる。








MG42の銃身を入れた状態。銃身を保持する金具の形状が前後で異なるため、銃身の薬室側は収納する方向が決まっている。またバレルエクステンションの形状から銃身を90度回転させた状態ではケースに収まらない。銃身が短いためケースの前後にはスペースに余裕がある。







MG34の銃身を入れた状態。こちらもMG42と同様に薬室側を入れる向きは決まっている。銃身の保持金具は単純な形状であるがMG34・MG42のどちらの銃身を入れてもしっかりと保持されケースの中でグラグラすることはない。






薬室側が収まる部分。





銃口収納側。前記した通りこちらに薬室は収まらない。バレルエクステンションが収まるための四角い膨らみは不要であるが、こちらにもある理由は銃身ケース本体の左右部品を共通化するため(部品点数・コストの削減)。



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