■製造年不明 木製弾薬箱 その2












丁番金具は42年製とほぼ同じものが使われており、ダークイエローで塗装されている。




丁番金具が外側へ凸にならぬよう、フタの板は金具の厚み分、内側へズレた位置にある。
















両サイドに設けられた楕円形の取っ手金具。













木箱内部はフタの周囲にパッキンとなるゴム製の枠があるだけで亜鉛板の内張りがなく、木の地肌がむき出しの状態、塗装も施されていない。「Patronenkasten 88」に近い形状となっており、防水・気密性は低いと思われる。

気密を保つための金属製の内張りは後年になって除去された可能性もあるが、取り付けられた形跡も確認できないため、これがオリジナルの状態である可能性が高い。







ゴム製のパッキンは小さな釘で固定されている。
















木箱の金具はマイナスネジと四角ナットで固定。内側へネジが飛び出さないよう、わざわざ凹が設けてあるが加工は粗い。木材の品質低下が影響しているためか節によって生じた穴を埋めるため、該当箇所をくり抜き円形の木材で栓をした箇所がいくつかある。




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