■ZF4マウント リプロ品







手元にあるリプロ品との比較。オリジナル以外のZF4マウントはいくつかの種類に分かれる。

1.リプロ品として販売されているもの。

2.戦後になってチェコスロバキアなどで生産された品。鋳造肌が残るオリジナルとほぼ同形状だが刻印で簡単に判別可能。品質はオリジナル品に近い。

3.上記、戦後生産品をベースに刻印をオリジナル品と同じように打ち換えたもの。オリジナル品として販売されている場合が多いので注意。元の刻印を削って打ち直すため、オリジナル品にはないマウント基部側面に削った跡が残る。

4.オリジナルに近い高品質なリプロ品。全体の鋳造肌など質感がオリジナルに近いもの。機械加工が施された場所の確認、刻印の位置や字体などを詳細に見分けないと識別が難しい。

掲載するリプロ品は「1」に該当する品で見分けは付きやすい。上に掲示した3枚の写真は左側がオリジナル品となる。




■ZF4マウント リプロ品その1




全体の形状は良好でマウント基部の角が丸くなっている「ラウンド」と呼ばれる後期型を再現している。リプロ品はこの「ラウンド」型が多い。マウント基部の形状が角形から丸型へ変更された理由は「生産時に鋳造型から外しやすい」との説がある。

本品の表面は比較的なめらかでリプロと判別しやすい品。




実際にZF4のマウントを製造していたBLM社のバッフェンアムト「214」が正しい位置に打たれているが刻印の周辺に段差があり、オリジナルの刻印にこのような特徴は見られない。「fest」の文字はオリジナルに近い。




■ZF4マウント リプロ品その2




こちらもラウンド型を再現したリプロ品。全体の雰囲気は悪くないが表面処理は粗くZF4が正しい角度で載せられない...




不鮮明だがワルサー社を示す「359」のバッフェンアムトがオリジナルに準じた場所に打たれており「fest」も斜体となっているが、オリジナルとは雰囲気が違う。






写真左側のオリジナル品のみ両サイドに穴が加工されている。この穴は多くのリプロ品で再現されていない。







マウント底部はほとんどのリプロ品が機械加工されているがオリジナル品は鋳造肌のまま。
※写真左と上がそれぞれオリジナル品。

この写真では初期の「スクエア」型と後期の「ラウンド」型による形状の違いがよく分かる。




マウント上面。オリジナル品は粗いツールマークが残る仕上げ。




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