■望遠照準器 革製収納ケース








望遠照準器を収納するための革製ケース。銃を使用しない前線以外の地域では、精密機器である望遠照準器を破損から守るため、銃から取り外して専用ケースに収納し運搬する。




ケースのフタは肩掛け用の革ベルトとつながっておりフタの開閉は簡単。フタを閉じ位置で固定するベルトは無い。





















全体的に良質な革を使い、丁寧な造り。ベルトのバックル金具も革で覆われている。今でも十分なしなやかさを持っており保存状態も良好。このような革製のケースは類似品も含め無数に存在するため断定はできないが、製造メーカーやサイズ、各部の造り、形状などから80年以上前に生産された Zielvier 専用のオリジナルケースと推測する。






ケース内部に仕切り等は無くシンプルな形状。







前後のリング支柱やレンズカバーを付けたままの状態できっちりと収まり、中では一切グラグラしない。寸法がピッタリなので、このレンズケースはターレットマウントが付いたZielvier専用ケースの可能性が高い。




ケースのフタを外すと見える大きな刻印。やや不鮮明だが2挺の交差した小銃と上には2挺の拳銃、下は「Akah」の文字。これは1853年にドイツのケルン郊外で設立され、狩猟や射撃用品を扱う最古参のメーカーとなった「Albrecht Kind GmbH」を示している。同社は望遠照準器のマウントや高品質な革製品を製造しており、今でも射撃用品を扱うメーカーとして存続している。第二次大戦中はワルサーPPKなど、拳銃用ホルスターの主要な製造メーカーの一つだったようだ。




もどる